01 研究概要
我々ヒトを含めた生物は、刻々と変化する内的状態(身体、生理、精神状況など)および外的状況(環境)や刺激に対して、意識的、もしくは無意識的に適応することによって生存しています。例えば、満腹状態では意識されなかった食物に対して、空腹状態では注意、欲求が増します。私達の研究室では、脳内で相互に作用するであろう内的状態(例えば睡眠覚醒状態)と外的状況・刺激に関わる情報が脳内でどのように処理されているのか、そのメカニズムに迫りたいと考えています。現在は、味(味覚)や痛みの情報が脳内でどのように処理されるのかを多階層的(遺伝子、細胞、神経回路、行動)に理解するような研究を立ち上げようとしています。
研究室サイト |
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02 主な論文
Rodriguez E, Sakurai K, Xu J, Chen Y, Toda K, Zhao S, Han BX, Ryu D, Yin H, Liedtke W, Wang F. “A craniofacial-specific monosynaptic circuit enables heightened affective pain” Nature Neuroscience. 2017, 20(12), 1734-1743.
Sakurai K, Zhao S, Takatoh J, Rodriguez E, Lu J, Leavitt A, Fu M, Han BX, Wang F. “Capturing and manipulating activated neuronal ensembles with CANE delineates a hypothalamic social-fear circuit” Neuron. 2016, 92(4), 739-753.
Sakurai K, Akiyama M, Cai B, Scott A, Han BX, Takatoh J, Sigrist M, Arber S, Wang F. “The organization of submodality-specific touch afferent inputs in the vibrissa column” Cell Reports. 2013, 5(1), 87-98.
03 経歴・受賞歴
経歴
2008年3月 | 東北大学大学院医学研究科 修了(Ph. D in Medical Science) |
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2008年4月-2008年10月 | 東北大学大学院医学系研究科 博士研究員 |
2008年11月-2013年10月 | デューク大学メディカルセンター 博士研究員 |
2013年11月-2017年6月 | デューク大学メディカルセンター 上級研究員 |
2017年7月-2023年2月 | 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 助教 |
2023年3月-現在 | 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 准教授 |
受賞歴
2008年 | 東北医学会奨学賞 |
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2013年 | Duke University, Department of Neurobiology, Graduate Program Retreat, Best poster presentation award |
なぜ研究を志したのですか?
海外で生活してみたかったから。なんとなくかっこいいと思ったから(今は思っていません)。
PIとしての仕事をする上で心がけていることは?
面白いことをしたい。
最近ハマっているものは?
特にないです。