2023.12.08
「運動が良質の睡眠を導く」研究発表が受賞
運動の後はよく眠れる――多くの人が体験していたことを、国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)の研究者が科学的に証明し、11月に韓国で行われた大韓睡眠学会で優秀論文賞を受賞しました。
IIISの朴寅成研究員(徳山研究室)が11月25~26日に韓国ソウルで開催された大韓睡眠学会(KSSM)第18回定期学術大会にて「Exercise improves the quality of Slow-wave sleep by increasing slow-wave stability」を題した論文発表を行いました。
本研究で、運動が全体的な睡眠時間及び睡眠サイクルを短縮させ、特に睡眠前半における深睡眠の強化と安定化に効果があることが分かりました。これにより、運動を行うことで良質の睡眠がとれ、短時間で効率良く睡眠要求を満たすことが可能だと証明されました。研究の中で深睡眠の安定化を確認するため新たに開発した脳波解析技術(グリーン/フォクト研究室とのコラボ)は、運動分野のみならず睡眠疾患を対象とした研究にも使用可能といった点も高く評価され、優秀論文賞の受賞につながりました。
同学術大会では計69名の研究者が最新の睡眠研究成果について口頭発表を行いました。優秀論文賞を受賞したのは朴研究員を含めて4名でした。
徳山研究室 | |
グリーン/フォクト研究室 | カスパー・フォークト | メンバー紹介 | IIIS 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 (tsukuba.ac.jp) |