2025.08.01
范研究員(阿部研)が第30回日本睡眠学会研究奨励賞を受賞
范 志偉研究員(阿部研)は、2025年6月28~29日に広島で開催された日本睡眠学会第47回定期学術集会において、第30回日本睡眠学会研究奨励賞を受賞しました。
范博士は、筑波大学高等研究院(TIAR)、国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) のポスドク研究員であり、また ウィスコンシン大学マディソン校睡眠・意識センター のフェローとしても活動しています。本賞は、范博士の先駆的な研究「Binaural beats at 0.25 Hz shorten the latency to slow-wave sleep during daytime naps(0.25 Hzバイノーラルビートが日中の仮眠時の徐波睡眠への潜時を短縮する)」を評価するものです。
この画期的な研究は、低周波数(0.25 Hz)のバイノーラルビートを用いることで、仮眠時における徐波睡眠(SWS)への移行を加速させる可能性を示したものです。0.25 Hzで脳を刺激することにより、より深く回復的な睡眠を促進する新たな非侵襲的アプローチを提示し、臨床睡眠医療や認知機能回復への応用が期待されます。
范博士は「このような評価をいただき、心から光栄に思います。長年取り組んできた研究が認められたことを非常に誇りに感じるとともに、この受賞は睡眠科学における脳刺激の理論的基盤と実用的応用の両面をさらに追究する大きな励みとなります。」と述べています。
日本睡眠学会第49回学術集会 | |
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研究奨励賞 |