2024.03.29
IIISの修士修了生3名が表彰
筑波大学大学院のフロンティア医科学学位プログラム(修士課程)が優れた修了生に贈る優秀論文賞及び優秀発表賞に、筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)から3名の学生が選ばれました。
受賞者は9名のうち3名をIIISが占めました。
優秀論文賞のYang Linさん(ラザルス大石研究室)は、人間総合科学学術院長賞も同時受賞しました。論文タイトルは「Neuroleptic Effects of Allosteric Adenosine A2A Receptor Modulation in a Mouse Model of Bipolar Disorder」。躁病様行動を示すマウスを使った研究で、アロステリック・アデノシンA2A受容体調節の神経遮断作用により、双極性障害に伴う睡眠障害に対する新たな治療手段が期待できると評価されました。
優秀発表賞には山田紗希さん(櫻井平野研究室)とJeong Sol(同)さんが表彰されました。山田さんは「Capture and Manipulation of Neurons Activated by Exhaustive Exercise」を題名とした発表で、疲労困憊運動時の神経メカニズムの解明に取り組んだことが評価されました。
Jeongさんのテーマは「GABAergic Projections from Ventrolateral Periaqueductal Gray Induce Cataplexy in Narcoleptic Mice through Sublaterodorsal Nucleus」で、カタプレクシーの発症機序の解明に関する研究成果を多数の国内外の学会で発表し、受賞に繋がりました。