2024.03.26
IIIS博士修了生2名が論文発表で受賞
筑波大学大学院 人間総合科学学術院医学学位プログラム(博士課程)が、著名な国際学術誌に研究論文を掲載した修了生を表彰し、筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)の李若詩さん(櫻井平野研究室)とCHEN Chung-Kuanさん(林研究室)が受賞しました。
学術院長賞を受賞した李さんは、学術誌『Frontiers in Neuroscience』で著者として論文「Aripiprazole disrupts cellular synchrony in the suprachiasmatic nucleus and enhances entrainment to environmental light-dark cycles in mice」を発表しました。未解明だった抗精神病薬アリピプラゾールの概日時計中枢への作用および概日リズム睡眠障害症状改善のメカニズムを解明した実績が、今後の臨床応用の促進に貢献したと評価されました。
Chenさんも学術誌『Genetics』にて発表した論文「Forward genetic screen of Caenorhabditis elegans mutants with impaired sleep reveals a crucial role of neuronal diacylglycerol kinase DGK-1 in regulating sleep」では、線虫を用いた順遺伝学的スクリーニングにより、新規な睡眠因子を探索し、特定の遺伝子を欠損すると、睡眠が大幅に減少することを突き止めました。同成果から研究科長賞に選ばれました。