2023.03.31

浅野冬樹さんが、学長賞を受賞

    筑波大学 人間総合科学研究科 生命システム医学専攻(4年制)を修了した浅野冬樹さん(柳沢/船戸研究室)は、NatureやNational Academy of Sciences (PNAS) に論文が掲載された研究業績が認められ、学長表彰(学生表彰)を受賞しました。
    Nature誌の論文では浅野さんは共同第一著者として、様々な神経細胞種および脳領域特異的なSIK3欠損マウスを10種類以上作成し、大脳皮質の興奮性神経細胞がノンレム睡眠時の脳波デルタ波成分の制御に重要であることを見出しました。SIK3-HADC4が睡眠覚醒を制御する細胞内シグナル伝達経路を構成し、これが作用する神経細胞集団も同定しました。
    PNAS誌に投稿した論文でも筆頭著者として、SIK3-HDAC4が睡眠制御とは異なる神経細胞集団を介して概日リズムを制御することを突き止めました。
    SIK3-HDAC4が概日リズムと睡眠恒常性の両側面からの睡眠覚醒制御に関与していることを明らかにした浅野さんの功績が高く評価されての受賞となりました。

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