清水 徹男Tetsuo Shimizu

所属:秋田大学 医学部神経運動器学講座精神科学分野

研究テーマ

基礎生物学

過眠症、自己免疫性疾患等における脳脊髄液中の神経伝達物質測定の研究

01 研究概要

秋田大学の精神科の清水教授及び神林崇准教授は、過眠症を来すナルコレプシーなどの睡眠障害を研究する国際的機関のひとつであり、各国の過眠症を患う2000人以上の脳脊髄液を分析し、オレキシン、MCH、Neurotensin等ペプチド類を測定してきています。いくつかの研究機関とも連携し、自己免疫性の抗アクアポリン4(AQP4)抗体、抗NMDA受容体(R)抗体を定量・評価しています。症候性ナルコレプシーの患者のうち、 AQP4抗体が陽性であり、オレキシン低値を呈する症例が存在することを発見しました。この所見は、症候性ナルコレプシーの一部が自己免疫過程によって引き起こされたことを初めて示しています。またNMDAR抗体が統合失調症の一部の症例の原因であることも見いだしています。

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研究室メンバー

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02 主な論文

Symptomatic Narcolepsy or Hypersomnolence with and Without Hypocretin (Orexin) Deficiency T. Kanbayashi, A. Imanishi, Y. Ohmori, Y. Sagawa, Y. Takahashi, M. Omokawa, M. Sato, Y. Hishikawa, T. Shimizu, and S. Nishino Chapter 9, p95-128. M. Goswami, M. J. Thorpy, S.R. Pandi-Perumal Editors, Narcolepsy A Clinical Guide Second Edition, Springer International Publishing Switzerland 2016

Anti-NMDA-receptor antibody detected in encephalitis, schizophrenia, and narcolepsy with psychotic features. Tsutsui K, Kanbayashi T, Tanaka K, Boku S, Ito W, Tokunaga J, Mori A, Hishikawa Y, Shimizu T, Nishino S. BMC Psychiatry. 2012 May 8;12:37. doi: 10.1186/1471-244X-12-37.

Symptomatic narcolepsy in patients with neuromyelitis optica and multiple sclerosis: new neurochemical and immunological implications. Kanbayashi T, Shimohata T, Nakashima I, Yaguchi H, Yabe I, Nishizawa M, Shimizu T, Nishino S. Arch Neurol. 2009 Dec;66(12):1563-6. doi: 10.1001/archneurol.2009.264.

03 経歴・受賞歴

経歴

平成2年5月 秋田大学医学部附属病院神経科精神科研修医
平成6年9月 Stanford University Center for Narcolepsyポスドク
平成12年4月 同 秋田大学医学部附属病院神経科精神科 助手
平成17年10月 秋田大学医学部附属病院神経科精神科 講師
平成18年7月 秋田大学医学部附属病院神経科精神科 准教授

受賞歴

2013年 統合失調症研究会 第7回研究助成 優秀賞
2013年 日本水頭症脳脊髄液学会 学会賞