
2026.09.18
2026年アルバート・ラスカー賞授賞式がニューヨークで開催されました
9月17日(米国東部時間)、2026年アルバート・ラスカー賞の授賞式が米国ニューヨーク市内のホテルで開催され、筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)の柳沢正史 機構長・教授に、基礎医学研究賞が授与されました。
今回の受賞は、「覚醒維持を促す神経ペプチド・オレキシンの発見と、オレキシンの欠乏により過眠症・ナルコレプシーが発病することの解明―睡眠の本質的理解への飛躍的な進歩」が評価されたものです。米国スタンフォード大学のEmmanuel Mignot教授も、柳沢教授とともに受賞しました。

受賞スピーチで柳沢教授は、オレキシン研究の出発点を振り返り、基礎科学の重要性について次のように述べました。
私たちのオレキシン研究は、「特定の標的を定めず、結論もあらかじめ想定しない探索的な基礎科学」から始まったものでした。
共同研究者のClif Saperが、受賞に際しJCIに寄稿した記事の中でこう述べています。
「この種の基礎科学は現在、危機にさらされています。しかし、患者の治療につながる極めて重要な道を、これまで何度も何度も切り開いてきました。」
私もこのかけがえのない教訓を胸に刻みたいと考えています。

授賞式には、筑波大学の永田恭介学長、柳沢裕美・生存ダイナミクス研究センター長・教授、櫻井武教授(IIIS副機構長)、船戸弘正客員教授も出席しました。
永田学長は今回の受賞について、「基礎研究から社会貢献に至るまでを讃えるラスカー賞に、柳沢先生が受賞されたことを誇りに思います。」と喜びを語りました。
また、2009年にラスカー賞、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥・京都大学iPS細胞研究財団理事長も、ラスカー財団理事として授賞式に出席しました。山中理事長は、「最初に受賞者を知った時には、本当にうれしかったです。トップの研究者は、日本には他にもたくさんおられるし、今回の受賞は日本の強さだなあと思います。」とコメントしました。
ラスカー賞は、医学・医療分野で顕著な業績を挙げた研究者に贈られる国際的に権威ある賞で、これまで多くの受賞者がノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
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