IIISについて組織概要

[ IIISとは ]

睡眠覚醒制御機構の解明を目指し、
基礎研究から橋渡し研究までを見据えた
世界トップレベルの睡眠医科学研究拠点

私たちは人生の約1/3を睡眠に費やしています。身近な現象でありながら、なぜ睡眠が必要なのか、また「眠気」の実体とは何なのか、睡眠の本質的な意義や機能については未だ謎のままです。しかしながら、睡眠を十分にとらないとパフォーマンスが低下するばかりか心身の健康を害すリスクが高くなることから、その重要性は明らかです。最近では、睡眠障害がもたらす経済損失は日本だけで約15兆円にものぼることが報告されており、もはや社会問題と言っても過言ではありません。

この問題を解決するために、IIISは神経科学、創薬科学、実験医学の三つの研究領域を融合した「睡眠医科学」を確立し、研究活動を行っています。睡眠の謎を解き明かし睡眠障害の治療法を開発することで人類の健康増進に貢献していくことを目指す世界トップレベルの研究拠点です。

IIISの特徴

IIISは、米国トップレベルの大学、テキサス大学サウスウェスタン医学センターで20年以上にわたって教授・主任研究者として活躍してきた柳沢正史機構長の経験をいかし、米国式の「デパートメント(学部)」の長所を取り入れた研究組織を構築・運営しています。優秀な研究者には年齢・キャリアを問わず主任研究者としての機会を与えることや、ラボ間の垣根無くメンバーの交流を生みだすこと、また研究室や実験室スペース、高額な機械などは一部の者が独占せずに機構内で柔軟かつ流動的に共有するなど従来の日本的な研究組織にはない自由闊達な雰囲気があります。研究者・大学院生一人ひとりが最大限の能力を発揮し、素晴らしい研究成果をだすためにはどのようにすればよいかを常に考えながら組織運営を行っています。

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